米国時間の16日、ボシュロムが身売りを発表しました。45億ドル(日本円で約5,400億)でWarburg Pincus(ウォーバーグ・ピンカス)というファンドが買い取るそうです。8.3億ドル(日本円で約996億)の負債を含んでこの値段なので、実質36.7億ドル。う〜ん安く叩かれちゃいましたね。。コンタクト洗浄液のリコール問題で経営が傾いていたので、従業員にとっては倒産しなかっただけマシかもしれません。
訂正:この記事を公開時、45億ドル+負債8.3億ドル、合計53.3億ドルと記載していましたが、リリースを読み直したら45億ドルに8.3億ドルの負債を含む。とありましたので訂正しました。
この問題は、昨年春、同社製コンタクトレンズの保存・洗浄液の利用によって角膜炎などの重度の疾患が引き起こされると指摘を受けたにも関わらず、「問題ない」の一点張りで逃げ切ろうとしたが、最終的に回収する羽目になったため信用を失ってしまった事が原因です。コンタクトレンズ保存・洗浄液は同社の主力製品でしたので、ダメージも大きかったようです。
今後は非公開企業として経営を立て直すそうですが、ファンドが50億ドル以上出資して転売されないって事は無いでしょう。早ければ年内。遅くとも3年以内に不採算事業を整理して100億ドル以上で売り飛ばすんじゃないでしょうか。
ボシュロムといえば、TECHNOLAS 217Zというエキシマレーザーを開発/販売していますが、レーシック業界を取り巻く環境を見ると、この事業から撤退せざるえないんじゃないかと思います。同社の屈折手術関連の売り上げは2年連続でマイナス成長となっており、同社売り上げに占める割合も本年度には5%を切る状態となるように感じます。もう潮時でしょう。
これでアメリカ国籍のメジャーなレーシック関連メーカーはAMO(VISX)のみとなりますが、世界的にはAMO、ZEISS、WaveLightの三強戦国時代が幕を開ける事になります。
※訂正:記事公開時、米国の主要メーカーとしてAMOとALCONの2社をあげましたが、ALCONはスイスの会社でした。
※アメリカの業界に流れている噂によると、ALCONも屈折手術関連事業はヤバい(←あくまで噂)らしい。噂の裏づけとして決算書を見てみたが、全体の売り上げが10%以上伸びているのに、ボシュロム同様、屈折手術関連事業だけが10%以上のマイナス成長となっていた。
ニュースリリース(PDF:英語)
http://www.bausch.com/en_US/corporate/corpcomm/news/18R-051607.pdf

